デザインの気づき E235系 山手線
東京支社デザイナーの S です。
E235系 山手線が運用されてから早6年、お気づきでしたでしょうか。
走行中の前車両と後車両の "行き先表示版" のデザインが違っていることを!
正確に言うと進行方向の後方車両の "表示版" にはお花が映し出されているのです。
私は最近買った息子のプラレールで初めて気づきました。
調べてみるとどうやら各月ごとに映し出されるお花が変わるらしく、
1月:ツバキ、2月:ウメ、3月:タンポポ、4月:サクラ、 5月:アヤメ、6月:アジサイ
7月:アサガオ、8月:ヒマワリ、9月:キク、 10月 :ススキ、11月:イチョウとカエデ、12月:シクラメン
となっているようです。
都心でもお花で季節を感じられるなんて良いデザインだなぁ。
と思いつつ、誰がデザインしたかをすぐさま検索!
デザインを手がけたのは "Ken Okuyama DESIGN" という会社でした。
代表の奥山清行 氏は、イタリア人以外で初めてフェラーリ エンツォをデザインしたり、
秋田新幹線、北陸新幹線、豪華列車 四季島、ヤンマー製品を手がけている工業デザイナーです。
実はこの方、私が社会に出る前に感化された人物で、
「いつ来るか分からない15分のために、常に準備をしているのがプロ。来ないからと言って準備をしないのがアマチュア。」
という言葉に強く感銘したことを思い出しました。
今になるとこの言葉の重さを感じます。
プラレールから始まって過去の記憶を思い出し、
改めて自身のプロとしての考えを改めさせられる良いきっかけとなりました。
ささいな事でも気づきって大事ですね。