さくら染め体験
松本支社デザイナーのSです。
4月9日、染め物体験をしてきました。場所は、松本市島内の「白木染物工場 藍しろき」さん。
こちらの染物工場は、明治20年創業、130年余り伝統工芸の染色をしている、
松本市唯一の染物屋さんとのこと。
ふだんよく行き来する通りにありながら、全く知りませんでした。
中に入ると、体験者は私1名。コロナ禍以前より、各回一組ずつしか受け入れていないのだそうです。
おかげで、ゆっくりとした気持ちで贅沢に体験させてもらいました。
担当の方からさまざまなお話を聞かせていただきました。
ここでの染物体験は、小学生や障がいのある方、高齢者の方への体験も多く行っているので
口に入ったりしても安全なように、自然由来で体に害のないものだけで
体験ができるよう工夫しているそうです。
材料は、たまねぎの皮や、ぶどうの絞りカス、桜の落ち葉など、
本来捨てるものなどを活用して染め物をしているとのことでした。
これはSDGsなどが叫ばれる前から行われていたことであり、
日本でも、古くはそういう循環が身近にあったのかなと思いました。
さて、体験です。
作成するのは、ストールです。
生地は、オーガニックコットン、シルク、レーヨンシルクなどから選べます。
私は手触りの良かったレーヨンシルクを選びました。
染料は、春ということもありピンク系の桜染めをすることにしました。
グラデーションを出すために、蘇芳(すおう)という材料も合わせて使用します。
まず、素材をぬるま湯に濡らします。
次に蘇芳の染色液に全体を浸します。すると淡く美しいピンク色に変わりました。
地下水ですすいだら定着液をつけます。
次に、布の半分ほどを桜の染色液に浸します。
そうすることによりピンク色のグラデーションができあがります。
最後にもう一度すすいで、乾かしたら完成です!
とても簡単でした。
配色の組み合わせは無限大。材料もさまざなものが利用できそうです。
とても興味深く楽しい体験でした。
完成品は母にプレゼントしようと思っています。
興味のある方はぜひ体験してみてください!