イヌは愛である?
長野本社 O.M. です。
我が家には、生後間もない頃に出会った、もうじき15歳になる "わんこ" がいる。このところの暑さも加わり、絶好調という感じではない。
3週間ほど前に私も会社の健康診断を受けたところだが、我が家のわんこも3年くらい前から、人間ドックならぬ 「わんわんドック」 を受けている。昨年まで特に問題はなかったが、今年はいくつかの数値が基準値を超えてしまい、ここ数か月は検査と投薬の日々となっている。薬が効いているのか大分回復しつつあるが、やはり人間と同じで、年齢を重ねても基本は "食事と運動" のようだ。シニアになってからの食事は減量用となっていたが、今回、療法食が加わった。食いしん坊だけに、多少味が変わってもガツガツ食べてくれるから安心した。
運動についてはやはり散歩が大事になる。毎日のお散歩は、朝の一回だけだが少し長めに歩く。いつも同じコースではなく、家を出たらその日の気分で彼の足が向く方へ歩いていき、辻々ではどちらに曲がるか曲がらないかもその時々。何となくいつもとは違う道を分かって選んでいるような気がする・・。春から夏にかけては、暑さ対策もあり、5時前後、遅くても6時には歩き出す。小さい頃から散歩が大好きで喜んで行っていたが、この2~3年は年のせいか、遅くまで寝ていることや拒否することも増えてきた。最近は家から10分ほどの公園の近くに車を止めて、周辺を散歩して帰ってくるパターンが増えた。家を出ると当たり前のように車に乗り込もうとする姿にも癒される。
散歩の途中で出会う人の多くは、犬を連れている人か散歩や運動をしている高齢の方々だが、そのほとんどが "笑顔" とともに声をかけてくれるので、とても優しい時間になる。何度会っても人間同士は、お互いどこの誰かも知らないままだが、犬の名前と年齢、犬種をきっかけに、話が弾んでいく。犬を連れていない人でも声をかけてくれる人は、犬を飼っていたことがある人が多い気がする。
爽やかな朝の時間に、穏やかな空気が流れ、幾つもの笑顔が生まれる。決して不思議なことではないが、物凄いことと実感している。
犬と人間が長い間共生し、信頼関係を築いてきた中で、それを犬の生存戦略という人もいるし、その動物性を抹殺しているという人もいるが、"イヌは愛である" と言った動物心理学者もいる。400もの言葉を理解し、そのイントネーションから感情をも読み取れる、人間のことを理解している最たる動物である犬。その犬が持つ "共感性と寛容性" によって、目と目でつながって、心がつながれるまでに進化してきたことは純粋に素晴らしいことだと思う。
現状、様々な問題が彼らを取り巻いているが、かけがえのない共生関係をこれからも永く続けていくために、どんな形であれ、彼らと一生涯関わっていきたいという思いが日々強くなっている自分がいる。