謎解き鉄道に乗って
松本支社のライターK.H.です。
以前のブログでもお話ししましたが、家族そろって"謎解き"が大好物なわが家。
久しぶりにリアルの謎解きに参戦しました。
地元ローカル私鉄のアルピコ交通上高地線を使い、謎を解きながら乗ったり降りたりの、鉄道系謎解きです。
鉄道系では、1日フリーきっぷなどを使い、次の目的の駅を探し当てながらゴールを目指します。
都市部ならすぐに次の列車が来るので、移動そのものの難しさはあまりないのですが、地方ではなかなかそうはいきません。1本逃すと次は1時間後なんてことはザラで、謎解きの所要時間を考え合わせながら時刻表とにらめっこ。
場合によっては、イチかバチかで次の目的駅方面を予想してまずは乗ってしまうというギャンブルに出ることも。こういう時、鉄ヲタがチームにいると何かと役に立つのです。
さて今回も、"リアル謎解きあるある"でトイレと空腹をガマンしながらひたすらテクテク+謎解き優先で突き進み、無事にゴール。
朝は肌寒かったものの、必死で歩くうちに体も温まり、好天にも恵まれて楽しめました。足はバキバキに疲れましたが...。
実は、この謎解きイベント、高校3年生の息子が立ち上げたプロジェクトが企画運営したもの。
ただのガチな鉄ヲタに育ったわけではなかったようで、地域の課題解決を考えるプレゼン大会に参加するなど、今までも何かと自分から動いていました。
今回のイベントは市からの補助金もいただけ、これまでつながりができた大人や多くのスポンサーの協力を得て、仲間と一緒に実施までこぎ着けました。大きなトラブルなく終了したようで、わが子ながらたいしたものです。
息子いわく「鉄道やバスが存在するだけで、地域にとって意義がある。便利な公共交通はそれ自体が地域の魅力。もしそれがなくなってしまったら、地域の損失はとても大きい」。
今日もあしたも電車が走る。それって実は当たり前じゃないってことだし、住んでいる所に鉄道が走ってるってありがたいんだな。
家にいて聞こえる踏切の音が、ちょっといつもと違うように感じました。うん、なんとなく。
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《写真・上》上高地線の終点、新島々駅は、上高地・乗鞍方面への起点になるバスターミナルを併設。
多くの観光客や登山者が乗り降りします。
《下左》謎解きイベントのタイトル案はAIに聞いてみたとのこと。おお、令和のZ世代よ...。
《下右》上高地線大庭駅から歩いて10分くらいの沙田(いさごだ)神社。
7年に一度の御柱祭りが今年あり、9月に建てられたばかりの真新しい御柱を見上げてきました。